夏の水泳

今まで夏はいやな思いでしかなかったと思っていた・・・

水泳教室、それだけで恐怖がよみがえってくる・・・

 

いくら努力してもどうしようもなくそれだけですべての自信を無くしてしまうくらい私にはひどい事なのだ・・・

 

どれだけお風呂で練習をしたか、校区外になって本当はいけない事なのだけど海に行って練習しても全く泳げない・・・

 

水が怖いのだ・・・

 

顔を水につけるとなぜか沈んでいくイメージが襲ってきて水を飲んでしまい真っ青になる・・・

 

夏のプールはいつもすぐに上がらされていた・・・

唇の色が無くなってしまうからだ・・・

 

自分で一生懸命練習しても恐怖には勝てず震えて授業に出てもみんなから途中で上がらされるのでさぼりと言われどうしようもない恐怖だけが水泳だった・・・

 

その恐怖を味わないために子供には水泳を小さい時から習わせた・・・

子供は何事もなく当然の様にプールで泳ぐ・・・

 

泳げない人間の気持ちなど泳げる人間にはわからない・・・

それならどうすればよかったのだろう?

 

どうしてもあきらめきれず子供と違う時間に私も大人になってから何年もかかってやっと泳げるようになった・・・

 

しかし子供時、親に習わせてほしいと頼んでも私は塾も行かせてはもらえない状態でどうしようもなかったのは言うまでもなくそれで高校の時まで苦しんでいたのは今でも夢に出てしまう・・・

 

恐怖というものは一生続くのだろう・・・

永遠に・・・

 

せっかく泳げるようになったのに今では腰椎圧迫骨折で背中が思うように動かず結局身体をねじるかもしれないという恐怖でまた泳げなくなってしまった・・・

 

今の私は背中が固まって力がずっと入っている状態なのだ・・・

何もかもやはり若い頃にやっておくのが一番いい事なのだろう・・・